データを見やすく可視化する②

チャートを作成する際、前回の投稿のような「チャートの種類の選択」や「意識すること」だけでなく、相手が一瞬で理解できるように知っておいた方が良いことがあります。
「Preattentive Attribute」というもので、「人間の脳が無意識に知覚すること」を指しています。
これを知っておくことで、相手が一瞬で理解できるチャートを作れるようにします。
Preattentive Attributeとは?
改めてPreattentive Attribute とは、「人間が意識するよりも前に、無意識に処理される視覚的な属性のこと」です。
私たちの脳は、色や形、位置といった視覚的な情報については、意識することなく瞬時に処理することができます。
例えば下記のように地域・カテゴリ別売上の表があったとします。

数字が羅列されているよりも、色が付いている方が売上の大小がわかりやすくなります。

このよに、Preatteitive Attributeを知っておくことで「パッと見てわかりやすい」というチャートを作ることができます。
Preatteitive Attributeとして有効なもの
Preattentive Attributeとして有効なものとして、以下のような属性があります。

さらにこれを大きくわけると、位置、色、サイズ、形状の4つに区分できます。
人にとってもこの順番でわかりやすく理解できると言えそうです。
Preattentive Attributeを体験してみる
実際に、まずは形状で表すと下記のようになります。
「何か違いがあるのかな」くらいの印象になります。

次にサイズで表してみます。
それぞれの大小が表せたかと思いますが、微妙な違いまではわかりません。

次に色で示してみます。
微妙な色の変化で大小がわかるようになりましたが、それぞれの項目が2倍なのか…といった比較までは難しそうです。

最後に位置を意識してみます。
これまでと違い、それぞれの規模感も含めて、パッと見で色々な情報を理解できます。

まとめ
Preattentive Attributeを知っておくことで、より効果的に情報を伝えることができます。
データを可視化するときは、「どのチャートを選ぶか」だけでなく、「どのように見せれば効果的か」まで踏み込んで考えることが必要となってきます。
特に位置、色、サイズ、形状を意識しながら可視化してみましょう!