会社の中でデータを広めるには

データドリブン文化を広めるということ
データを使った意思決定は、適切な企業活動を行うために必要不可欠です。
しかし、データ分析のスキルを持つ人は限られており、多くの企業では、データドリブン文化が根付いていないものと思います。
(かく言う私の会社でもなかなか根付いていないというのが現状です)
かと言って、「データ分析が大事だ!」と正論を伝えても文化は醸成できません。
どのようにすれば、社内にデータドリブン文化を浸透させ、データ分析をもっと身近なものにできるのでしょうか?
やはり大事なのは、「相手が受け入れやすいように伝えて広めていく」しかないのではと思います。
データドリブン文化を阻む課題
データ分析というと、専門的な知識やスキルが必要で、難しいというイメージを持つ人が多くいます。この誤解を解くことが必要です。
例えばツールの使い方でも、いきなりBIツールを使おうとすると拒否反応を見せる方が出てくるかもしれません。そのような方には、ExcelやGoogleスプレッドシートのような表計算ソフトから始めてみることを進めてみても良いかもしれません。
また、業務フローを変えるということも抵抗が生まれる要因になります。これまではデータ活用をせずに業務を行っていた方には、業務フローの変更を求めることになるため抵抗感が出てくるかもしれません。
ここも業務フローの変更が大変な内容であることを理解して、使える箇所から進めていくという事が大事なのではないかと思います。
データドリブン文化醸成のためにできること
たとえば、下記のようなことができるのではないかと思います。
- 現状把握と課題の特定
- 「誰が、いつ、どのように」データを使っているか、アクセスログを分析する。
- 使われていないレポートやデータがあれば、その理由をヒアリングする。
- データ可視化ツールの導入・活用
- TableauやPowerBIのような可視化ツールをまずは導入し、誰でも簡単にデータを分析できる環境を整備する。
- ダッシュボードを作成し、現場の人に提供することでデータの理解を促進する。
- 従来の集計表を再現しつつ、チャートを用いて可視化したものも提示する。
- データリテラシー向上のためのトレーニング
- 閲覧者向けにはデータの見方や活用方法を学ぶ機会を提供する。
- ダッシュボードを作成する人向けには、より高度なデータ分析スキルを習得できるようにする。
- 「データは難しくない、楽しい」という意識を醸成する。
- データ活用の成功事例の共有
- 社内外の成功事例を紹介し、データ活用のイメージを具体化する。
- コミュニティを形成し、情報交換や意見交換を活発化する。
- 組織全体での取り組み
- 部署やチームの垣根を超えた協力体制を築く。
- 経営層の理解を得る。
- 現場の声を吸い上げ、改善を続ける。
- データソースの管理と活用
- IT部門がデータを管理し、必要な情報を現場が使えるようにデータを提供する。
- データソースを公開し、ビジネス部門のユーザーが自分でレポートを作成できるようにする。
まとめ
上記の内容を色々進める結果として、「データを見るのが当たり前」という文化を醸成していくことが重要だと思います。
そのためには、データに基づいた議論を行う必要があり、まずは周囲からデータを用いて議論する癖を付けていくことが望ましいのではないでしょうか。
最終的には、「データドリブン」という言葉がなくとも当然のように活用される状態が出来ること理想として、活動を進めていきたいですね。なかなかハードルが高いかもしれませんが…